翻訳本『初めてのマルウェア解析~Windowsマルウェアを解析するための概念、ツール、テクニックを探る ~』(オライリージャパン)の発売日が12月15日に決定しました!!
本書は、 Cisco Systems社のエンジニア Monnappa K A氏の著書『Learning Malware Analysis』の翻訳本です。私が翻訳を担当し、北原さん、中津留さんに技術監修をご担当いただきました。
マルウェア解析の技術書としては、非常に平易かつ体系的に書かれており、これからマルウェア解析を学ぶ方にも、マルウェア解析の知識を再確認したい方にもオススメの一冊です。 翻訳者としてのオススメポイントの点を紹介していきます。
- 著者がすごい!!
- 本書の著者であるMonnappa K A氏は、Black Hat Review Boardを務め、FIRSTやBlack Hatなど有名カンファレンスで多数の発表実績があります。また、"A Practical Approach to Malware Analysis and Memory Forensics"というトレーニングをBlach Hat USA 2018、Black Hat Asia 2019、Black Hat USA 2019、Black Hat Europe 2019、BruCon 2019など著名なカンファレンスで行っており、本書はそのトレーニングや研究のノウハウが集約されているといえるでしょう。
- マルウェア解析を体系的に学習できる!
- マルウェア解析に必要な基礎技術の理解に非常に重点を置いており、表層解析、動的解析、静的解析(IDA Pro・x64dbgの使い方)、メモリ解析など必要な技術を網羅的かつ丁寧に解説しています。特に、マルウェア解析を基礎から丁寧に解説している日本語書籍は少ないため、本書を読むことでマルウェア解析に必要な基礎技術を習得することができると思います。
- 特に初めてマルウェア解析に挑戦される方々にとっては、細かいテクニックよりもまずは体系的なアプローチを学ぶことが重要だと思います。その点でも、本書は基礎を重視して書かれています。
- 実際、原書はAmazonでも高い評価を受けています。
- 最新の動向が丁寧に解説されている!
- マルウェアの最新動向と分析手法について丁寧に解説されています。これにより、新しい動向についてもキャッチアップできると思います。
良い書籍なので、ぜひ書店やAmazonで手に取っていただけると嬉しいです。