先日、Phily New Technology Meetupに参加してみました。
今回のネタは、Microsoft HoloLensのデモとShara Evans女史による『Life in the Software-enabled World of Tomorrow』というプレゼンテーションでしたが、非常に面白かったので記事を書こうと思います。
Microsoft HoloLens
Microsoft HoloLensはGoogle Glassのマイクロソフト版みたいなものですが、Windows 10が搭載されているウェアラブル・デバイスです。
今回のプレゼンテーションでは、Microsoftのエバンジェリストの人が、このデバイスで複合現実(Mixed Reality)がどんな風に実現するか動画を見せて解説してくれました。
例として挙げられていたのは、銀河系を自由に探索できるという複合現実デモの取り組みです。GitHubにオープンソースで公開されているので、興味がある人は見てみると良いと思います。
また、カメラのシャッターを押すポーズ(人差し指を縮める)やピンチによりUIを操作することができるのも特徴ですね。この技術をGazeというらしいです。
開発は、Visual StudioとSDKを入れればエミュレータ上でできるみたいなので、開発が得意な人にとっては敷居は低いのかもしれません。(私自身は開発ができないので推測でしかありませんが。インストール情報ははInstall the toolsを参照してください)。ちなみに、プラットフォームとしては完全にWindows 10なのでネイティブアプリも動くみたいです。
現時点では開発者版しかないようですが、$3000ですが趣味で購入するにはちと高いですね。
複合現実(Mixed Reality)はゲームなどへの応用には非常に面白いことになりそうなので今後の開発が楽しみです。SurfaceしかりWindows Bandしかり最近Microsoftが出すハードウェアは本当に面白いものが多いですね。
Life in the Software-enabled World of Tomorrow
Shara Evans女史を知らなかったのですが、比較的知られた人みたいですね。自分のことを未来学者(Technology Futurist)と行っていましたが、そんなタイトルあるのねと思いました。よくあちこちで発表しているらしく、プレゼン慣れをしていて話は面白かったです。
触れられている話題は、以下の通りで未来のテクノロジーと呼ばれるもののダイジェストといった感じで面白いプレゼンテーションでした。このように色々と未来の話をまとめて聞くと、やはりわくわくしますね。
- Smart City
- ロボットよるインフラ修復技術(CROC)
- 4Dプリンティンブ技術
- 自動操縦カー
- ロボット技術
- SONYが特許を出したというSmart Contact
- レイ・カーツワイル氏が予言しているナノ・ロボット
以下、追加でいくつかコメントをします。
ロボット技術
個人的には、ドミノ・ピザが実施しているロボット・デリバリーのDRU君の存在が面白かったです。ちなみにロボット技術の中でPepper君についても触れられており、かなり驚きの声が上がっていました。(もう1年前ぐらいにわざわざ見に行ったなぁと思っていましたが、こちらの人にはかなり新鮮みたいです。SoftBankさん、今がアメリカで売り込みどきですぜ。)
Smart Contactとナンバー・クラブ
Smart Contactの応用として、FacebookやMeetUpのデータベースを活用し、画像認識技術を応用することで、人と会ったときにSmart Contactが瞬時に関係性を教えてくれ、社交性向上の一助となるという事例を挙げていましたが、これって昔呼んだ星新一の「ナンバー・クラブ」で表現されている世界だよなと思い、この未来を描いた星新一ってすごいなと率直に感じた次第です。(参考:星新一『ナンバー・クラブ』 神は細部に宿り給う)
参考動画
ロボットよるインフラ修復技術(CROC)と4Dプリンティンブ技術の技術の動画は公開されているのでこちらをご参照ください。
まとめ
米国にいるとこのように最新の技術・知見を間近で見ることができるので本当に面白いです。今後もできる範囲で動向を追っていこうと思います。